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教育目標

教育目標

昭和35年12月1日
創設者 寺田 銕 先生制定
一、健康であること。
一、よい性格の形成。
一、身辺処理ができる。
一、仕事を進んでやる。
一、会話ができ、簡易な読み書き、簡単な計算ができる。
 
  
創設者、寺田 銕 先生は、多年の教育者としての実践を下に、知的障害児者の自立には
   「生活する力」を育てることが欠かせないとし、安倍学園、安倍寮創設時に、次の施設
    教育目標を掲げた。
1)     この教育目標は、生活教育を目指し、教育の目的に五つの生存条件を考える。
1. 健康であること。
2.よい性格の形成。
3.身辺処理ができる。
4.仕事を進んでやる。
5.会話ができ簡易な読み書き、簡易な計算ができる。
2)教育の方法は前記の目標を実現するための方法で、ここでは生活経験が重視
されなくてはならない。
3)そのためには、日常生活指導が施設教育の根幹であるので、指導のねらいを
専らこの点に集中する。
上記の目標の考え方は、米国のジョン・デューイの教育理念である未分化学習を
  参考にしたもので、具体的な事物を体験することを通して学習するという方法論を
  取り入れた。昭和37年刊行した『安倍学園の教育』には、『指導は、児童、生徒の
  生活内容を身辺、健康、社会、作業、言語、 数量、運動、表現、余暇の各領域に
  基づいた指導を行うとともに、日課、学習、行事、その他の生活場面でこれらの生
  活領域を包括し、互いに関連づけるように配慮する』とあり、生活領域に着目した
  教育課程編成の必要性を強調されている。今日でいう「生活単元学習」の手法や、
     アメリカ精神遅滞学会(AAMR)が1992年に発表した新定義が示す適応スキル
     に重きをおいたサポートの観点と、利用者本人に必要な援助を重視し、支援のあり
     方が明確な点で共通点が多い。
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